毎回、福島県を中心に親子25名を募集しています。 

 これまでのツアーでは、乗馬体験、川遊び、野菜収穫体験、

そば打ち体験、木工教室、地元文化財・中央構造線見学など

のプログラムを楽しんでいただきました。

 食事は毎食、地元の安心・安全な食材、そして厳選された調味料を使ってボランティアスタッフが手作り。参加者のみなさんの笑顔あふれる賑やかな食事風景が、このリフレッシュツアーの特徴の一つです。

 3泊4日の間、参加者のみなさんも、スタッフのみなさんも、

まるで一つの大きな家族。小さな赤ちゃんから大人まで時間

を共に過ごし、絆を深めました。


今までの活動


2013年7月27(土)~7月30(火)に実施

2014年7月26(土)~7月29(火)に実施

 

 

 

※2015年  2016年 は NPO南相馬こどものつばさ様 を通じての募集をいたしました。

 

 

2015年7月24日(金)~27(月) に 実施    

 

2016年7月22日(金)~25(月) に 実施    

参加者のお声


 

 毎年夏の支援ツアーに子どもと参加しています。南相馬市は除染した

 公共公園はありますが、川遊び、山遊びはできないので、他県にいって

 体験させています。放射線を気にせず、自由に遊ぶ姿をみると嬉しい

 です。

 

 

いつもは良く寝られなくて、薬を飲んで寝ていますが、伊那では飲まなくてもぐっすり眠れました。

 

伊那でみなさんの優しさにふれ、自然とふれあい、おいしいものをいただいて、本当に心も体もリフレッシュ

できました。出会えて嬉しかったです。

 

長野県の美しい(360度山々に囲まれて本当にキレイ!!)所でこんなに素晴らしい体験ができて

スタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。スタッフの皆さんがとにかく優しいことも

印象的で自然の美しい所に住んでいると心まで美しくなるのかな・・と思いました。

朝から晩までお友達と元気に遊ぶ子供の姿を見て、来て本当に良かったなと思いました。

ありがとうございました。

 

 

 

今回2回目で、2014年にも参加させていただきました。前回のスタッフの方もいらっしゃり、

皆さんの温かい笑顔と優しい言葉に、嬉しくてうるうるしました。皆さんも毎日のお仕事育児

家族サービスにと忙しくお疲れでしょうに、私たちの為に毎食美味しい沢山の食事、毎日楽しい

イベントを企画して下さり本当に感謝の気持ちでいっぱいです。原発事故から5年が過ぎましたが

以前のように川遊びや魚とり、虫取りなどもできない状況です。ですが今回も川で地元の子供

たちと一緒に魚をとったり、おいしい食事をいただき、南相馬では体験できないカヌーも大人の

私でも子供のようにキャーキャーと笑顔で楽しめました。子供たちはそれ以上の笑顔で楽しむこ

とができ、まだ「やりたい」「終わりなの~」と・・・。

子供たちに今必要なのが自然にふれあい、自然に感謝する心だと思います。今回携わってくださ

った大勢の皆さん、本当に本当にありがとうございました。

 

 

 

美しく豊かな自然とさまざまな面白い体験を親子で満喫できましたし、子供の笑顔を見れたのが

本当に幸せでした。美味しい料理とあたたかなおもてなしには本当に感謝の気持ちでいっぱい

です。このツアーで皆さまからいただいたご恩を、今度は別な形で周りに還元していければと

思っております。本当にありがとうございました。  

 

 

 

長野の方のあたたかい歓迎を受けとても心が休まりました。あっという間の時間で思い出もたく

さんできました。ただ家にいる毎日だったら時間ばかりが過ぎ、こんなに充実した日は送れなか

った気がします。長野の手料理をごちそうになり、自然の中でリフレッシュできて日頃のストレ

スが吹っ飛んだ感じです。本当に参加して良かったです。ボランティアの皆さんお世話になりま

した。

 

 

 

スタッフさん、ボランティアの皆さん、地域に方々に支えられてゆっくり過ごすことが出来ました。

美味しいお料理も楽しみの一つでした。レシピもいただき、さっそく我が家のメニューとします。

ありがとうございました。    

 

 

 

自然がいっぱいの長野県に初めて来ました。旬の野菜を使った料理や湖でのカヌー体験、子供達に

とっては初めてのことでワクワクドキドキ。放射線を気にすることなく思いっきりはしゃいでリフ

レッシュできました。  

 

 

 

 うまがジェットコースターみたいでした。またビンゴにのりたいです。 

 

 

 

 カヌーを4人でのって、そのあと2人でのったからうれしかったし、たのしかったです。    

 

 

 

 ビンゴという馬にのったりさわったりできたのでよかったです。南相馬では出来なかったこと

 なのでとても楽しかったです。    

 

 

 

 いつもおせわをしてくれてありがとうございます。かわあそびもカヌーもたのしかったです。

 

 

 

 ぼくが一番おもしろかったのが魚つかみです。魚がいっぱいいた。魚をつかまえた数は、

 だいたい7匹です。たのしかったです。 

 

 

 

 おいしいごはんまいにちありがとうございました。ごちそうさまでした。

 

 

 

 きょうまでありがとうございました。ボランティアのみなさんたちのおかげでたのしい毎日を

 おくることができました。カヌーやじょうば、さかなつかみ、バーベキューどれもたのしかった

 思い出ばかりです。またらいねんもきたいなぁと思いました。ふくしまにかえったら、たのしか

 ったことをみんなにつたえたいとおもいます。

 

 

 

 

  長野、最高ー!長野の人ありがとう。

  すごくいい思い出になりました。 Thank You!

 

  たのしかった。また、川に入ってあそびたい!

 

  川遊び、魚つかみ、大陸がどう動いて日本ができたかなど、勉強になることや、震災後ほとんどでき

  ないことができてよかったです。

  そして、3食おいしい料理が食べられて嬉しかったです。

 

  とびこみをまたやりたい。

 

 

 

 

 

2015年 リフレッシュツアー報告書 ご挨拶

 

 伊那谷親子リフレッシュツアーも今回で3回目になりました。ツアーをやろう!と言い出したものの実際には毎年、資金、スタッフの確保、事務手続きの忙しさ、など常に大変な事ばかりで進めてきました。今年はツアー参加者を送り出してくださる南相馬「こどものつばさ」一次募集申し込みを忘れてしまうという大失敗があり、一時、今年は定員の25名に満たない人数での開催か。とも思われましたが「こどものつばさ」様の機転による助けや、ネットでの募集などにより結果的には定員を超える28名の方が参加されました。参加者の応募を巡っても手違いがあり、大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫び致します。

 ボランティアの方は遠く東京からも参加していただき、毎年参加してくださる方もおられ頭が下がります。食材についても事前の御願いが不十分にもかかわらず気持ちよく野菜やお米、牛乳、海苔、調味料など提供していただき感謝いたします。

 資金面では大勢の方からの資金カンパを頂きました。また昨年からの貸切りバス代金の値上がりが大きく財政を圧迫しており今年は初めてバス代について「ラッシュジャパン」様より助成金をいただきました。カンパを頂いた皆様、ラッシュジャパン様、心からお礼を申し上げます。

 

 

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下記 ツアー中の様子をご紹介いたします。

 

7月24日() 保養1日目 野菜収集とウエルカムパーティー

 朝早くから畑に行き、保養の時期に間に合うように育ててきた野菜を収穫。さらに有機農家の方達のところへも伺って野菜をいただく。ツアー中、野菜が入った段ボールが次々と届くことにも、感謝!

午後4時半、参加者の皆さんが到着。一服した後、溝友館からさらに奥地の入野家という温泉施設に行く。溝友館は公民館なのでお風呂が無い。従って期間中は毎夕、近場の温泉に行くことになる。

 夕食は東京から駆けつけて下さった青木シェフのご指導の下ボランティアさん達が作ってくださった。

食後ウエルカムパーティーということで、押野さんの腹話術、原(よ)さんの歌、童謡、などが披露され一緒に歌などを歌い楽しんだ。今年のツアーは中1から3歳まで、小学生、未就児が多いのが特徴だ。

 

 

7月25日() 保養2日目 ジャガイモ掘りと蕎麦打ち 川遊び 花火も!

 朝9時から野菜収穫と蕎麦打ちグループに分かれる。野菜グループはバスに乗って高遠町黒沢へ。先ず紫蘇ジュースを頂きながら農家の宇野さんにお話を伺った。宇野さんはこの地域で農業を始めて13年のベテランだが、昔はフィリピンでNGO活動をする職員であったという。自然災害ではなく大地主による支配の中で飢餓が発生し、この飢餓を乗り切るために山間部を歩き回り支援をしてきたという。しかし外国よりも日本自身の農業の脆弱さに気が付き日本に戻って農業を始めたとのことである。

 お話の後、畑に向かった。ジャガイモ畑だが良く見なければ発見できない程の草の高さだ。宇野さんによれば草だらけの畑は良いわけではないが、初期段階で除草をしているので「出来はそんなに悪くないはず」とのこと。目から鱗である。野菜の良し悪しはごく小さい時の生育具合によるとのことである。1時間ほどの間にコンテナ2杯半ほど掘らせていただき、3袋ものジャガイモをいただいた。

 溝友館に戻ると蕎麦打ちグループの「蕎麦打ち」はもう終わっており、打ち立ての蕎麦が食卓に上っている。食事の準備もできていて直ぐ「いただきます」となった。蕎麦は毎年、遠照寺南無庵の女性4名が講師となって教えて下さる。そば粉10割は繋ぎが難しく思えるのだが、食べてみると非常に美味しい。皆の箸がすすんだ。

 午後は高遠町三義のフリーキッズヴィレッジ近くの山室川へ。子ども達は大喜びで川に入る。オタマジャクシを捕まえている子や段の上から飛び込んでいる子もいる。

 一人小学一年生の男の子は年上のお兄ちゃんたちが飛び込むのを見て、自分も飛び込みたいのだが、飛び込もうとするたびに怖くなってしまい、飛び込めない。そうこうしているうちに帰り時間になってしまった。帰り間際、チャンスは一回、意を決したその子は見事「飛び込み成功」。子どもの成長を感じた出来事だった。

 本日の入浴は仙流荘、碧の美和湖を見ながらバスで向かう。仙流荘は南アルプスの仙丈岳の登山口にあたり、この時期は下山する登山客で混雑している。温泉ではなく鉱泉だが周りの緑の山を見ながら風呂に入るのは格別だ。夕ご飯は午後東京に帰られた青木シェフにかわり、ヒナタヤ中村さんのご指導でボランティアの皆さんが作ってくださった「こだわり」の雑穀料理。

 夜は8時過ぎから花火大会。花火は毎年、東京「子供問題研究会」の戸恒さんが送って下さり、感謝。どこに住んでいようとこんなに沢山の花火を出来る所は、ここしかないのだ。花火を配る大人も嬉しそう。最後に打ち上げ花火も何発か打ち上げた。

 

7月26日() 保養3日目 イワナ掴み 乗馬 夜は大人の交流会

 午前中は溝友館のある長谷村溝口地区の社会福祉協議会と地区主催の地域の子どものための「子犬沢であそぼう」という催しで「イワナ掴み」&「バーベキュー」。昨年から地区の皆さんが保養で訪れる福島の子ども達(大人も、ボランティアも)を誘ってくださる。事前に開催日を打ち合わせる念の入れようだ。「イワナ」は地区の方が自宅で飼っているものを、この日の為に提供しているそうだ。マスならよくある話だが「イワナ」というのは「贅沢この上ない」!地区の皆さんの厚意に心から感謝したい。

 地元の子どもは慣れたもので「滑り止め」に軍手をはめているが、福島からの子ども達は軍手が無いのでなかなか捕まえられない。皆大はしゃぎで魚掴みに熱中していた。小川の脇では捕まえた「イワナ」の塩焼きや「焼きそば」「かき氷」もあった。また恒例のスイカ割りは大人も子どもも大いに楽しめた。来年は魚掴み用の軍手も揃えよう。

 午後は昨日水遊びをした山室川のそばのフリーキッズの広場で乗馬体験をさせていただいた。この乗馬も恒例になった。馬の名前は「ビンゴ」で、うまや七福の横山さんが農耕馬として飼っている。最初に馬の乗り方を教えて貰う。まず馬の前に立ち首などを摩りながら「宜しくと挨拶すること」。「馬の後ろに行くと馬の視野が効かないのでビックリして蹴られるので気をつけること」などを教わり一人ずつ馬に乗せてもらい広場の近くの山道を歩いた。大人の僕も乗せてもらったが馬の体温が温かく、歩くたびに左右に揺られる感覚はとても心地よかった。

 乗馬は車と違い相手が居ること、馬の都合に人間が合わせる必要があることが日常にはない付き合いなので面白い。福島は南相馬の「野馬追い」など乗馬が盛んなところなので、馬に乗ったことがある子もいたかもしれないが何度乗っても楽しめるのが乗馬だ。広場にはツリーハウスもあり馬を降りた子ども達には別の楽しみもあった。

 今日の温泉は高遠の「さくらの湯」、駐車場が狭くバスを直付けできないので図書館の駐車場でバスを降り、歩いて温泉に行った。時間が早いせいか温泉は空いておりゆったりすることができた。

 

夕食後、9時頃から「大人の交流会」が開かれた。以下、スタッフ田中道子さんの感想。

「リフレッシュツアーの交流会雑感

   7月26日夜、参加者の保護者とスタッフ等15~16人の大人が集い、夜遅くまで話をする機会がありました。普段、福島ではお互いに遠慮からか,話が出来ない雰囲気があるようですが、 ここでは生活のこと、移住のこと、子供たちの健康のことなど、いろいろな話が出てきました。

  居住制限を解除して帰還を促されても,果たして生活が出来るのか、家のまわりや学校や保育園の近くだけ除染しても、ちょっと外れればまだ放射能の高いところがある。どこに住んだらよいのか、親、夫婦、子供の間で意見が分かれてしまい,結論がでない。住宅の補償など生活の賠償金や精神的慰謝料が今後打ち切られてゆけば、経済的な不安がますます出てくる.国が行っている健康調査をどこまで信じてよいのか、放射能の健康に対する影響がとても心配だ。毎日何を食べていけばいいのか、親が作ってくれた野菜や近くで採れたものを食べ続けてよいのか。等々、不安や心配は4年経っても消えていない。

  チェルノブイリの事故から来年で30年になるが、現地の様子にくわしいスタッフからは、がんや心疾患、精神障害など様々な健康被害が報告されていること、一方で、汚染地区で育てた菜種から絞った油からは,放射能は検出されなかったことなどが話された。

  今後、放射能とどうつきあっていくかは,福島の人も私たちもいっしょに考えていく問題だと思う。リフレッシュツアーを続けていくことは私たちのささやかな運動です。」

 

 

7月27日() 保養4日目 熱田神社見学 と帰宅

 朝早く起床。参加者は帰宅のための荷物の整理。スタッフはツアーの食事の為に皆さんから頂いた野菜などを参加者のお土産にするために分配する。

 9時に溝友館から5分ほどの所にある熱田神社に歩いて行く。暫くして地元の方が見えて神社のカギを開けて下さり。神社と彫り物の説明をしてくださった。この神社の彫り物は国の「重要文化財」に指定されている程に立派なもの。地元の伊那市民でもここにこんな立派な彫り物があることを知る人は少ない。

 後日談だがこの彫り物は絶対見るべきだよ!と力説する僕に、来年は男が食事当番、女性が神社見学にしようと言われる始末であった。神社見学でツアー最後のプログラムは終わった。

 参加者は皆、バスや自家用車に乗り、夜7時頃、南相馬に到着されたとのこと。

 こうして、多くの方々に支えていただいて、今年のツアーも無事終了となった。

 

 

 

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原発事故による不安は国が実態を隠すほどに拡がり、実際に被害も出始めています。

事故後のウクライナやベラルーシでは国の責任で汚染地域の子ども達を最低3週間保養させてきました。

この結果3週間の保養では体内放射能が半減することが明らかになっています。この点が日本と大きく

違っています。

 日本では国が保養の必要性を認めず保養を実施しておりません。私たちに出来ることは国に保養を実施

するように迫ることと、当面自力で保養を実施することしかありません。

 

 私達は小さな存在ですが来年もまたリフレッシュツアー(保養)を続けたいと思います。今年のご協力に深く感謝申し上げるとともに来年のツアーへのご協力をお願いします。

 

 

 

2015年

伊那谷親子リフレッシュプロジェクト

代表 原 富男